アルファカロチン

アルファカロチンは、カロチノィドという、果物や野菜に含まれる物質で、天然の色素でもあります。
最近、カロチノイドは単なるいろどり野菜ではなく、抗酸化剤や抗癌剤としての効果にすぐれていることがわかりました。
植物が成長するには、日光が必要です。
それでも、太陽から出される紫外線を日常的に浴びると、危険なフリーラジカルというものが形成され、遺伝子に異常をきたしてしまいます。

 

植物は、生存競争をしています。その中で、紫外線から身を守るためのメカニズムが必要なのです。
それが、カロチノイドです。

 

カロチノイドの効果

カロチノイドは紫外線を取り除いて、発癌物質から実を守るための効果をもつ天然物質です。
植物中にぞ運材するカロチノイドは、500種類以上あると言われています。
そのうち、約50種類が食王の果実や野菜に含まれているのです。

 

有名なのが、ベータカロチンです。
ペータカロチンには、ビタミンA前駆体として、体の要求に応じてビタミンAに変化する働きがあります。
現在の研究では、一部の癌に対して効果があることがわかって、注目されています。

 

ここで、研究者が、ほかのカルチノイドにも研究を行ったところ、驚くべき事実が判明しました。
それまで効果のないとされていた、カルチノイドが抗癌活性を示し、しかもその多くが、ベータカロチンよりも効果が高いものであったのです。

 

そのひとつのアルファカロチンは、現在ではサプリメントとして見直されています。
動物実験では、肺がんや肝臓がん、皮膚がんのがん細胞数を大幅に減少させる結果を出しています。

 

この、アルファカロチンはベータカロチンのおよそ10倍も皮膚や目、肝臓や肺の組織をダメージから保護する力を持っています。
また、ベータカロチンと同じようにアルファカロチンもビタミンAへと変化します。
アルファカロチンをもっとも多く含む食材は、調理した人参やかぼちゃです。

 

アルファカロチンのサプリメントは単体で販売されていることもあります。
また、混合カルチノイドサプリメントにも配合されています。

 

効能

天然抗酸化剤、としての働きがあります。
抗癌作用が高いものです。

 

用法用量

毎日3〜6ミリグラムを混合カルチノイドから摂取。

 

ポイント

アメリカで日常的に食べられている果物や野菜には、20種類のカロチノイドが含まれていますが、食事だけでは充分にカルチノイドを摂取できません。
実際に、米国立がん研究所の勧告通りに毎日5種類の果実や野菜を摂取しているのは、アメリカ人の10%に過ぎないと言われています。

 

赤色やオレンジ色の果実や緑黄色野菜など、できるだけカロチノイドを多く含む食物を摂るといいでしょう。
必要なすべてのカロチノイドを充分に補うためには、アルファカロチン、ベータカロチンの他、色々な抗酸化物を摂取するのがいいでしょう。