ビタミンEの効果
ビタミンEは不妊症の研究がきっかけで発見されたビタミンといわれています。
ビタミンEを摂っているお年寄りは、そうでない人と比べて機敏です。昔からよく言われておりその理由がわからなかったのですが、いまではその理由がわかります。
強力な抗酸化物質であるビタミンEは、脳にたいへん効果があります。
ある研究で、それほど症状が重くない早期アルツハイマー病患者に処方薬と2000IUのビタミンE、あるいは偽薬を2年間投与しました。その結果、ビタミンEだけでも、処方薬より遥かに効果があり、アルツハイマー病の進行を遅らせることができるという結論に達しました。
ビタミンEは、フリーラジカルの攻撃から身を守るだけでなく、脳細胞の破壊を早める原因となる心臓病を予防する働きもあります。
また、別の研究では、人間に換算すると400IUに相当する量のビタミンEを毎日ラットに与えました。すると、ビタミンEを注射することにより、ラットの脳(人間も同様)に含まれるたんぱく質が酸化しない、つまり脳の老化が原因となる消耗が起こりませんでした。
ビタミンEには「古い」脳を若く保持する効果があるという結論に達したのです。脳を活性化させるためにも、ドライタイプのビタミンEを毎日400IU摂取するといいでしょう。